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2025年版:世界で最も稼いだアスリートTOP10──金とスポーツの未来地図

お金が動けば、スポーツも動く

スポーツの世界は、感動と興奮に満ちている。
だが、もうひとつの戦いがある。
それは「いかに稼ぐか」という、“見えない競技”だ。

2025年、Forbesが発表した世界で最も稼いだアスリートランキングは、その頂点を極めた10人を明かした。
そこに浮かび上がるのは、競技力だけでは届かない、資本と影響力が交錯するリアルなスポーツの姿だった。


トップ10一覧

順位 選手名 競技 推定収入(億円)
1 クリスティアーノ・ロナウド 426.2
2 ステフィン・カリー 🏀 241.8
3 タイソン・フューリー 🥊 226.3
4 ダック・プレスコット 🏈 212.4
5 リオネル・メッシ 209.2
6 レブロン・ジェームズ 🏀 207.4
7 フアン・ソト 176.7
8 カリム・ベンゼマ 161.2
9 大谷翔平 158.9
10 ケビン・デュラント 🏀 157.2

第2章:稼ぐのは、実力だけじゃない

この顔ぶれを見て、少し驚いた人もいるだろう。
「なぜタイソン・フューリーが3位?」「フアン・ソトって誰?」
それは、いまスポーツ界を裏から動かす**新しい“力”**の存在を表している。

サウジアラビアのオイルマネー

1位ロナウド、3位フューリー、8位ベンゼマ。
この3人に共通するのは、中東マネーによって年俸が爆発的に膨らんでいること
フューリーは、サウジアラビアで行われたボクシング興行で1試合100億円超とも言われる報酬を得た。
ベンゼマはアル・イテハドとの契約で、引退間際にもかかわらずトップ10入りを果たしている。

アメリカのスポーツビジネス

一方で、NBAやNFLのスターたちは“スポーツの外側”で稼いでいる。
ステフィン・カリーやレブロン・ジェームズは、自身のブランドや投資、メディア活動で巨額の副収入を得ている。
彼らの強みは、持続可能なビジネスモデルとグローバルブランドだ。

ランキングにいない“稼げない”スポーツたちLIV Golf's transfer window sees 10 open roster spots in Phase Two | Reuters

注目すべきは、F1やゴルフのスター選手が姿を見せないこと
LIVゴルフが巨額契約を結んで話題を呼んだが、選手単体のブランディングやメディア露出が不十分で、収入として反映されづらい。
F1も同様に、チーム単位では巨額が動くが、ドライバー個人の商業価値は相対的に小さい。


第3章:日本人アスリートの光と影

9位にランクインした大谷翔平は、日本人として唯一TOP10入り。
MLB最高額の契約に加え、日米のCM出演料、グッズ販売、スポンサー契約など“世界的商品価値”を築いている。
しかも、ドジャースとの契約には後払い制度を導入しており、将来性への投資すら含まれているのだ。

一方で、世界的ボクサーでありPFPランキング1位の井上尚弥はランク外。
理由は明白――日本のスポーツビジネス規模の限界だ。
視聴率、放映権、グローバル広告――すべてが「国内止まり」である限り、世界での“収入”には結びつかない。


第4章:オイルマネー vs アメリカ資本、そして日本の過去

今回のランキングは、ただの数字ではない。
それは、スポーツの覇権を巡る国際経済の縮図でもある。

  • サウジアラビア:巨額契約で選手を“買う”

  • アメリカ:ブランドと投資で“選手を育てる”

  • 日本:かつては“世界を支える資本”だったが、今は静かにフェードアウトしている

1980〜90年代、日本は世界の株式時価総額上位を独占し、
世界のスポーツイベントに巨額のスポンサー費用を投じていた。
トヨタ、ソニー、パナソニック……世界のトップリーグの背後には、日本企業の名前があった。

しかしいま、その名前は少ない。
稼ぐアスリートが、その国の“市場力”を映し出しているのだとすれば、
日本が再びこの舞台に戻るには、スポーツと経済の根底からの再起が必要だ。


結び:スポーツは、もう「競技」だけじゃない

スポーツは、感動の物語だ。
だが、もうひとつの現実がある。
それは、数字が語る真実

お金が動くところに、舞台は生まれ、スターは育つ。
サウジのオイルか、アメリカのブランドか、日本の復活か。
スポーツの未来は、いま世界経済の交差点に立っている。

 

詳しくは、Forbesの記事をご覧ください。

www.forbes.com