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W杯

ベンチで楽しむ2026年ワールドカップ──スーツに着替えたあの日の熱狂

#2026
試合会場のピッチ脇に、スーツ姿の男性4人が並んで立っている


2026年6月11日、北中米ワールドカップが開幕した。

48カ国、104試合。

初の3カ国開催
大会フォーマットの変更
アメリカナイズされたエンタメのサッカー大会
高額のチケット代問題
イラン代表の処遇

様々問題を抱えながらも大会は無事スタートした。
ここから1か月ちょっと、どんな試合、どんな結果が待ち受けているか楽しみしかない。
もちろん今回も様々な問題を抱えつつも、最大の主役はピッチで戦う選手たちだ。

しかし、ワールドカップの楽しみ方はそれだけではない。

毎大会、意外と見落とされがちだが「ピッチの外」にもうひとつの見逃せない楽しみがある。
カメラがふとベンチを映す、あの数秒間だ。

2000年代〜2010年代のフットボールに熱狂した世代なら、思わず声が出るはずだ。当時ピッチで輝いていたあのレジェンドたちが、ユニフォームからスーツに着替え、今度は指揮官や参謀としてそこに座っているからだ。

名将を支える参謀たち(コーチ・アシスタント陣)

まずは各国を支えるコーチ陣だ。
例えばアルゼンチンのベンチを見れば、メッシが憧れた「唯一のアイドル」パブロ・アイマールがいる。
その隣にはワルテル・サムエルとロベルト・アジャラ。
00年代のリーガとセリエAがそのまま控えている。

アルゼンチン代表の青いウェアを着た3人のスタッフが、ベンチ前に並んで立っている

 

バルセロナのユニフォームの3人の選手が肩を組み、笑顔を見せている。1人は口元に指を当てている

開催国メキシコのベンチには、
日本にも馴染みのあるアギーレ監督
そしてその隣で彼を支えるのは、バルセロナの黄金期を支えロナウジーニョの自由を作った「ミチョアカンの皇帝」ラファ・マルケスが右腕として座っている。

 

両腕を広げて走り、ゴールを喜ぶ赤いユニフォームの選手。背後にゴールネット

オランダのベンチには、
あの希代のストライカー、ルート・ファン・ニステルローイが今年から加わった。

 

白いユニフォームの2人の選手が、握った両手を頭上に掲げている。右の選手は「RONALDO 7」の背中

ポルトガルでは、
00年代最高峰のCBリカルド・カルバーリョが、クリスティアーノ・ロナウドの最後の挑戦を隣で支えている。

指揮官として帰ってきたレジェンドたち(監督陣)

カメラが監督席を通り過ぎるだけでも、豪華な名前が次々と目に飛び込んでくる。

ワールドカップのトロフィーを手に、笑顔を見せるイタリア代表の青いユニフォームの選手

初出場のウズベキスタンを率いて現れたのは
DF史上最後のバロンドーラー、ファビオ・カンナヴァーロだ。

 

両腕を広げて走り、笑顔を見せる、韓国代表の白い20番のユニフォームの選手

韓国を率いるのは、

日韓W杯で活躍したDFホン・ミョンボ。

 

MAJALAH LIGA ITALIA: NAKATA - MONTELLA PENYELAMAT ROMA

トルコには、

中田英寿ともタッグを組んだローマの「飛行機」ヴィンチェンツォ・モンテッラ。

 

赤白縞のフェイエノールトのユニフォームを着た、2人の選手の顔写真を並べた画像

スウェーデンには、

フェイエノールトで小野伸二とタッグを組んだヨン・ダール・トマソン。

 

笑顔で話し合う、スーツ姿の2人の男性


そしてオーストラリアには、
森保監督とサンフレッチェ時代にタッグを組んだ
トニー・ポポヴィッチ。

次々と映し出されるベンチは、まるで私たちが熱中した時代の同窓会のようだ。

ベンチの「レジェンド渋滞」が一番すごい国、日本

そして最後に、日本だ。
実は今大会、ベンチの「レジェンド濃度」がもっとも高い国のひとつが日本である。

日本代表の黒い練習着を着た4人を、2×2に並べた画像。胸に「KIRIN」の文字

指揮官は森保一(ドーハの悲劇を経験した男)。
コーチに名波浩(フランスW杯の10番)。
コーチに長谷部誠(W杯3大会キャプテン)。
コーチに前田遼一(ザックジャパンの9番)。
そして開幕直前、中村俊輔がコーチとして合流した。

ドーハ、ジョホールバル、南アフリカ、カタール、そして現在。日本サッカー30年の歴史が、ひとつのベンチに渋滞している。

試合が始まれば、熱狂はピッチの中にある。
ただ、キックオフ前の数秒間や選手交代の瞬間だけ、少し画面の端に目を凝らしてみてほしい。

バレンシアの10番が、ミチョアカンの皇帝が、ベルリンの優勝キャプテンが、そして横浜の25番が、そこにいる。

ベンチに収まりきらない「あの日の熱狂」はスタンドへ

そして忘れてはいけないのが、スタンド(客席やVIP席)だ。

貴賓席で、腕を組んだり頬杖をついたりして試合を見つめるスーツ姿の4人の男性

バッジョ

ロベカル

フェノメノ

ベッカム

マルディーニ

毎大会の恒例だが、ベンチにはいない「あの日の熱狂」たちも、自国を応援するために大挙してスタジアムに詰めかけている。

貴賓席の通路で、スーツ姿の5人の男性が並んで笑顔で撮った記念写真


カメラがふとスタンドを映した瞬間、私たちが愛したレジェンドが、一喜一憂しながら後輩たちを見守っている姿に出会えるだろう。

観客席に並んで立つ、スーツ姿の2人の男性と、手前に座る子どもたち

勿論、日本も負けておりません。

試合に一番集中すべきだが、ふと画面が切り替わったときの「ベンチ」や「スタンド」を探すのも、W杯の醍醐味だ。

2026年のワールドカップもまた、

ピッチの外から観ても、たまらなく面白い。

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